• 数と式 • 根号計算 • 場合の数.順列.組合せ • 確率 • 2次関数 • 2次不等式 • 集合・命題・条件・証明 • 正弦定理,余弦定理 《数学Ⅱ・B》 • 指数関数.対数関数 • 微分・積分 |
■導関数の符号の求め方 ==解説== ※この頁で扱うのは1つの完結した問題ではなく,次の手順の内で赤で示した部分に絞った練習です.
元の関数yが与えられる
【例1】→y’を求める →y’の符号を決める →yの増減を矢印で表す y=2x3+3x2−12x+1のとき y’=6x2+6x−12=6(x+2)(x−1) …(A) となるので,このy’の符号をxの値に応じて定めることにより,次のような増減表を作ることができます.
以下において元の関数yや増減表の中でのyの矢印は省略します.
≪考え方1≫ y’の式からy’の符号を求めるために
上の式(A)ではy’の最高次の項の係数が正(6)なので,y’のグラフは右図のようになります.y’のグラフを描く方法 (このグラフはyのグラフではなくy’のグラフである点に注意.yのグラフはこの図とは異なります.) このグラフにより,y’の符号は ≪考え方2≫ y’の式から直接y’の符号を求める方法
上の式(A)ではy’の最高次の項の係数が正(6)なのでxが十分大きな値のとき,y’=6(x+2)(x−1)のすべての因数が正になります.
6は正
そこで,右側から順に符号を埋めて行き,0となる所で符号が変わるようにするとy’の符号が定まります.
※もし,y’=6(x+2)(x−1)2のようにx−1の因数が二重解の形になっているときは,x=1の所で2回変わると考えます.x+2は正(x+2はx=−2のとき0,xがそれより大きければ正になります.) x−1は正(x−1はx=1のとき0,xがそれより大きければ正になります.) ※もし,y’=6(x+2)2(x−1)のようにx+2の因数が二重解の形になっているときは,x=−2の所で2回変わると考えます. ※もし,y’=6(x+2)3(x−1)のようにx+2の因数が三重解の形になっているときは,x=−2の所で3回変わると考えます. |
【例2】 y’=−2(x+2)(x−1)(x−3)のとき …(B) ≪考え方1≫ y’の式からy’の符号を求めるために
式(B)ではy’の最高次の項の係数が負(−2)なので,y’のグラフは右図のようになります.y’のグラフを描く方法 (このグラフはyのグラフではなくy’のグラフである点に注意.yのグラフはこの図とは異なります.) このグラフにより,y’の符号は ≪考え方2≫ y’の式から直接y’の符号を求める方法
式(B)ではy’の最高次の項の係数が負(−2)なのでxが十分大きな値のとき,y’=−2(x+2)(x−1)(x−3)の因数のうち−2だけが負で他はすべて正になります.
−2は負
そこで,右側から順に符号を埋めて行き,0となる所で符号が変わるようにするとy’の符号が定まります.
※もし,y’=−2(x+2)(x−1)(x−3)2のようにx−3の因数が二重解の形になっているときは,x=3の所で2回変わると考えます.x+2は正(x+2はx=−2のとき0,xがそれより大きければ正になります.) x−1は正(x−1はx=1のとき0,xがそれより大きければ正になります.) x−3は正(x−3はx=3のとき0,xがそれより大きければ正になります.) ※もし,y’=−2(x+2)(x−1)2(x−3)のようにx−1の因数が二重解の形になっているときは,x=1の所で2回変わると考えます. ※もし,y’=−2(x+2)3(x−1)(x−3)のようにx+2の因数が三重解の形になっているときは,x=−2の所で3回変わると考えます. (まとめ) |
■問題■[第1問 / 全10問]
1_ 2_ 3_ 4_ 5_ 6_ 7_ 8_ 9_ 10_ 11_ 12_ 13_ 14_ ある関数の導関数y’が次の式になるとき,増減表のy’の符号を定めてください.(+-のどちらか一方をクリックして選んでください.) |
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