==面積== ♣♥~教科書入門レベル/楽しいワーク~♠♪
(1) 区間a≦x≦bにおいて,つねにf(x)≧0が成り立つとき 例えば,右図の水色部分 x=bの直線, 曲線y=f(x) で囲まれる図形の面積Sは …(1) |
【例題1】
放物線y=4−x2とx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. x軸との交点の座標は,(−2, 0), (2, 0)で,区間−2≦x≦2でつねにy=4−x2≧0だから …(答) |
【問題1-1】
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放物線y=x2と直線x=1,x=2およびx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. |
【問題1-2】
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放物線y=−x2+4xとx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. |
(2) 区間a≦x≦bにおいて,つねにf(x)≦0が成り立つとき 例えば,右図の桃色部分 x=bの直線, 曲線y=f(x) で囲まれる図形の面積Sは …(2) |
【例題2】
放物線y=x2−2xとx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. x軸との交点の座標は,(0, 0), (2, 0)で,区間0≦x≦2でつねにy=x2−2x≦0だから …(答) |
【問題2-1】
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放物線y=x2−2x−2と2直線x=0, x=2およびx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. |
【問題2-2】
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放物線y=x2−x−2とx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. |
【例題2'】
y=x3−3x2+2xとx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. x軸との交点を調べる x3−3x2+2x=0 x(x2−3x+2)=0 x(x−1)(x−2)=0 x=0, 1, 2 区間0<x<1でx軸の上にあり,1<x<2でx軸の下にあるから |
…(答)
【重要】
• x軸よりも上にある区間とx軸よりも下にある区間に分けて計算する. • 単純に全体を通した定積分を求めると,符号が付いたままで面積の計算をすることになり,正負が打ち消しあって,消えてしまう. |
【問題2'-1】
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y=x(x+2)(x−1)とx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. |
【問題2'-2】
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y=x2−2x−3と2直線x=−2, x=1及びx軸とで囲まれる図形の面積を求めてください. |
(3) 区間a≦x≦bにおいて,つねにf(x)≦g(x)が成り立つとき
例えば,右図の緑色部分 曲線y=g(x) および,直線x=a,x=bで囲まれる図形の面積Sは …(3) |
• この公式(3)において,図3-1中のx軸よりも上にある部分-上?-や,x軸よりも下にある部分-下?-の面積は,結果に影響していないことに注意.要するに,公式としては
{上−下}dx
と書いてあり,x軸よりも上にある部分,x軸よりも下にある部分がどれだけあるかに関係なく成り立つ. |
• 公式(3)は,グラフ全体をy軸の正の向きに十分な大きさだけ平行して,x軸よりも上の部分だけになるような図を用いて証明できる. 平行移動しても面積の大きさは変わらないから,求める図形の面積は,公式(1)によりa≦x≦bにおいてy=g(x)よりも下にある図形の面積 と,y=g(x)よりも下にある図形の面積 の差で求められるから ■証明終わり■ • 同様に,図3-3のようにグラフ全体をy軸の負の向きに十分な大きさだけ平行して,x軸よりも下の部分だけになるような図を用いて,公式(2)を使っても証明できる. ■証明終わり■ • 重要な関係として,公式(1)と公式(2)は,公式(3)の特別な場合と見ることができる. すなわち,公式(1)は「上側の曲線がy=f(x)」「下側の曲線がy=0」となっている場合だから,公式(3)を使えば になる. |
また,公式(2)は「上側の曲線がy=0」「下側の曲線がy=f(x)」となっている場合だから,公式(3)を使えば 結局,(1)(2)(3)とも
{上−下}dx
にまとめられることになる.
【例題3】
y=x2+2x−2と直線y=xとで囲まれる図形の面積を求めてください. 曲線と直線の交点を調べる x2+2x−2=x x2+x−2=0 (x+2)(x−1)=0 x(x−1)(x−2)=0 x=−2, 1 −2≦x≦1でy=xの直線がy=x2+2x−2の曲線の上にあるから …(答) |
【問題3-1】
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y=x2−2x−2とy=−x2+4x−2で囲まれる図形の面積を求めてください. 2曲線の交点を調べる x2−2x−2=−x2+4x−2 を解く 2x2−6x=0 2x(x−3)=0 x=0, 3 区間0≦x≦3で x2−2x−2≦−x2+4x−2 だから …(答) |
【問題3-2】
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y=2x3−6x+1とy=2x+1とで囲まれる図形の面積を求めてください. 曲線と直線の交点を調べる 2x3−6x+1=2x+1 を解く 2x3−8x=0 2x(x2−4)=0 x=−2, 0, 2 区間−2≦x≦0で 2x3−6x+1≧2x+1 0≦x≦2で 2x3−6x+1≦2x+1 だから …(答) |
(4) 区間α≦y≦βにおいて,つねにp(x)≧0が成り立つとき
この公式は,このページの先頭に書いてある公式(1)において,xの役割とyの役割を入れ替えたものです.例えば,右図の黄色部分 y=αの直線, y=βの直線, 曲線x=p(y) 囲まれる図形の面積Sは 同様にして,次の公式も成り立ちます. |
(5) 区間α≦y≦βにおいて,つねにp(x)≦0が成り立つとき
例えば,右図の赤色部分 y=αの直線, y=βの直線, 曲線x=p(y) 囲まれる図形の面積Sは |
(6) 区間α≦y≦βにおいて,つねにf(y)≦g(y)が成り立つとき
• この公式(5)は曲線x=f(y) 曲線x=g(y) および,直線y=α,y=βで囲まれる図形の面積Sは …(3)
{右−左}dy
と考えるとよい. |
【例題4】
放物線x=y2と直線x=−y+2とで囲まれる図形の面積を求めてください. 曲線と直線の交点を調べる y2=−y+2 y2+y−2=0 (y+2)(y−1)=0 y=−2, 1 −2≦y≦1でx=−y+2の直線がx=y2の曲線の右側にあるから …(答) |
【問題4-1】
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x=y2−2yとx=−y2+4yとで囲まれる図形の面積を求めてください. |
x=y2−4と2直線x=−y+2,x=y−2とで囲まれる図形の面積を求めてください. |